日本の味覚が世界を席巻! “made in Japan”食ブーム
R25より抜粋
「質感がとてもクリーミー」「ピザやバーガーにも合うんだよ!」。これは『キユーピーマヨネーズ』に対する米アマゾンのユーザー評。9月8日時点で売り上げはマヨネーズ部門の1位。ユーザー11人が五つ星の評価をつけている。
「海外のマヨネーズは、ほかの食材やソースで和えることが多く、黄身と白身を使った淡白な味わいです。対してキユーピーのマヨネーズは黄身のみを使うため、味がよりコク深い。それ自体が調味料として完成されており、様々な料理に使えることも、人気の一因でしょう」(キユーピー広報)
このように日本では一般的な料理や食品が、海外で大人気となるケースが近年増加中だ。今や国民食のカレーもその一例。カレーハウスCoCo壱番屋は、過去6年間に中国、韓国、タイなどに38店舗を出店した。
「各国の店舗で日本と同等以上の売り上げが出ており、“日本のカレー”が好意的に受け入れられています。今年度中には米国本土へも進出する予定です」(同社広報)
一方で“日本色”を薄めることで人気を伸ばした『きのこの山』のような商品も。07年秋に米国での商品名を英字表記の『チョコルームス』へと変更すると、08年には売り上げが倍増。09年は5・5倍と急拡大した。
「海外の菓子メーカーはチョコ、ビスケットなど、カテゴリごとに専門化していることが多く、別カテゴリを組み合わせた菓子は少ない。きのこの山はチョコ+ビスケットですから、その点をユニークと評価していただいたのでしょう」(明治製菓広報)
この日本発の食品の人気について、野村総合研究所・グローバル戦略コンサルティング部の藤川真一氏はこう分析する。
「カレーや洋菓子といった海外の食べものを、日本は独自に改良・発展させてきました。異文化のフィルターを1回通したことで、世界の誰が食べても美味しい、普遍的な味が生まれたのでしょう」
これから先の“世界の味覚のスタンダード”を作っていくのは、実は日本の食べものなのかも!?
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