<環境破壊>損害530兆円 温暖化などで50年に4倍
08年国連調査
毎日新聞 2010年12月31日(金)10時23分配信
地球温暖化や大気汚染など、人間活動が原因の環境破壊による08年の損害額は約6兆6000億ドル(約530兆円)に上り、世界の国内総生産(GDP)総計の11%にもなるとの調査結果を、国連環境計画(UNEP)金融イニシアチブなどの研究グループが30日までにまとめた。
現在の傾向が続けば50年の損害額は4倍超の28兆6000億ドル余りに上ると推定。「対策放置は、世界経済にとってリスクになる」と警告した。
過去の研究結果などを基に、温暖化と関連があるとみられる農作物の被害や災害、窒素酸化物などの大気汚染による健康被害などから、08年の環境破壊による損害額を試算。最も損害額が大きかったのは温暖化関連の損害で4兆5300億ドル。水資源の浪費や水質汚染が1兆2260億ドル、大気汚染関連が5460億ドルなどで総計約6兆6000億ドルに上ると推定された。
損害の約3分の1は、世界のトップ3000社の大企業に責任があり、特に電力、石油やガス開発、鉱山業などが引き起こす損害が多かった。温室効果ガスの排出増加傾向が続くと、50年には温暖化による被害額が20兆ドルを超えるのをはじめ、損害額は全分野で増加が予想される。
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