幻のスマトラウサギの森再生へ、生息地に植林
読売新聞 1月8日(土)18時16分配信
「幻のウサギ」とよばれるスマトラウサギを絶滅から救うため、世界自然保護基金(WWF)ジャパンは今年から、このウサギが生息するインドネシア・スマトラ島で植林活動を始める。
植林するのは、ブキ・バリサン・セラタン国立公園の森。スマトラウサギはこの島のみに生息し、国際自然保護連合が絶滅危惧種に指定している。しかし、この公園では2004年時点で総面積(3568平方キロ・メートル)の28%が不法に農地転用され、ウサギの生息地が消滅しつつある。
計画では、不法に開発された40ヘクタールに、在来の樹木3種類を計約1万6000本植える。住民と協力して11月から始め、植林後も5年にわたって下草刈りなどの手入れをする。
スマトラウサギは茶褐色の体に黒いしま模様が特徴。体長は約40センチ・メートル。夜行性で森の中の植物の茎や葉を食べているが、生息数や詳しい生態はわかっていない。植林と同時に生息範囲や個体数の調査も進める予定だ。
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