金環日食 気温が0.6度下がる
NHK NEWSWEB 5月21日 22時12分
滋賀県甲賀市では、金環日食の前後25分の間に地上の気温が0度6分下がったことが、京都大学の研究グループの観測で分かりました。研究グループでは気温が下がったのは月によって太陽の日射が遮られたためとみています。
京都大学生存圏研究所の研究グループは、滋賀県甲賀市信楽町の施設で金環日食が起きている間の大気の変化を観測しました。
研究グループでは、当初、金環日食の5分ほど前の午前7時25分から午前7時40分までの15分間に地上の気温が1度近く下がったと説明しました。
その後、観測データをさらに詳しく検証した結果、午前7時25分に15度ちょうどだった気温が、午前7時50分に14度4分まで下がり、金環日食の前後25分間で0度6分下がったことが分かりました。
研究グループでは気温が下がったのは月によって太陽の日射が遮られたためとみています。
また研究グループでは今回、金環日食の前後に、大気の観測用の気球を4回飛ばし、上空20キロまでの気温や気圧、それに風速などのデータも集めていて、今後、このデータについても詳しく調べることにしています。
京都大学生存圏研究所の古本淳一助教は「めったに見ることができない金環日食の下で十分なデータを得ることができた。このデータを基に高層の大気の変化などの解析を進めたい」と話していました。
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