やっぱり自然が身近にあると和むなぁ。20番目の「トトロの森」誕生 ふるさと基金が取得 埼玉
産経新聞 7月25日(木)13時45分配信
映画「となりのトトロ」の舞台のモデルとされる埼玉県の狭山丘陵で、雑木林を購入するナショナル・トラスト活動を続けている公益財団法人「トトロのふるさと基金」(安藤聡彦理事長)が、所沢市三ケ島で「トトロの森20号地」を取得した。平成3年の1号地から数えて20年以上に及ぶ活動で、20カ所目の「トトロの森」となった。早稲田大学所沢キャンパスに近く、同基金は「早大周辺に残された良好な自然環境を保全する上で弾みになる」と話している。
同基金は会員の会費と市民の寄付、グッズ販売などで運営される。前身の「トトロのふるさと基金委員会」が平成2年に発足し、翌年に初めて購入したのが開発計画が迫る所沢市上山口の雑木林約1100平方メートル。コナラやクヌギなど武蔵野の雑木林を代表する樹種がそろい、「トトロの森1号地」と命名して下草刈りなどの管理を行って公開。今では大勢の市民らが散策に訪れる憩いの場になっている。
「トトロの森」を守る運動は全国的な反響を呼び、トトロの森基金は累計で約4億1889万円に達し、基金残高は約1億3586万円。トトロの森の延べ面積は約3万6千平方メートルで、19カ所は所沢市内、残る1カ所は東京都東村山市内にある。地権者らの無償提供による寄付も3カ所含まれている。
今回取得した20号地は斜面林だった従来のトトロの森と違い、平坦地にある雑木林3468平方メートル。約1200万円で購入した。コナラの大木やシラカシなどドングリのなる木が多い。猛禽類のオオタカが営巣したこともあり、美しい鳴き声で知られる夏鳥のキビタキやホトトギスも訪れる自然豊かな森だ。
今後、植物などの調査を行い、その結果を踏まえて管理方針を策定。ボランティアらとともに保護、管理していく方針。
同基金は「都心に近い狭山丘陵は地価が高く、守るためには長い時間とたくさんのお金がかかる。市民による保全活動を社会にアピールし、より広い面積を保全していきたい」と協力を呼びかけている。
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