オサガメ祖先の頭骨発見=雑食で繁殖力強かった?―兵庫
時事通信(2014年1月26日17時18分)
ウミガメの一種で絶滅が危惧されているオサガメの祖先の頭骨化石が兵庫県洲本市由良町(淡路島)で発見された。日本近海だけで生息していたとされる種で、完全な頭の骨が見つかったのは初めて。オサガメは主にクラゲを食べるが、この種は多様な生き物を摂取する雑食性で繁殖力が強かったと推定されるという。
同県三田市の「人と自然の博物館」で26日に開かれた日本古生物学会で発表された。2月9日から同館で展示する。
化石は愛媛県西予市の会社員松本浩司さん(50)らが2009年、約7000万年前(白亜紀後期)の地層から発掘した。
一緒に見つかった甲羅の化石などの特徴から、白亜紀後期に生息し、国内でしか化石が発見されていないオサガメ科の絶滅種「メソダーモケリス」と特定された。全長は推定70センチで、同種では小さめという。
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