ヒトも自然の一部です。ススキの大地を駆ける炎
砥峰高原で春の伝統「山焼き」
神戸新聞NEXT 3月26日(土)21時38分配信
西日本有数のススキの自生地で、NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」のロケ地としても知られる兵庫県神河町川上の砥峰(とのみね)高原で26日、恒例の山焼きがあった。ススキを飲み込みながら大地を焼いていく炎を、観光客ら約3500人が息をのんで見つめた。
同高原は標高約900メートルにあり、約90ヘクタールにススキが群生。山焼きは春の訪れを告げる伝統行事で、ススキの育成を促す。1997年から一般に公開している。昨年は見物客の失火で点火前に焼けるトラブルがあり、中止になっていた。
午後2時、山の稜線(りょうせん)に点火されると炎が高く燃え上がり、高原全体に広がった。パチパチという音を響かせながら火線は伸び、ススキで覆われた高原は、約1時間半で漆黒の大地に表情を変えた。
豊岡市竹野町草飼から来た男性(65)は「山焼きは初めて。炎が迫ってくる迫力も熱風もすごかった。美しい伝統行事を楽しめた」と話していた。(三宅晃貴)
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