先進国、京都議定書延長に反発
=排出削減、米中と同一枠組みで-COP15
12月12日8時22分配信 時事通信
【コペンハーゲン時事】国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)の下に置かれている二つの特別作業部会の議長がまとめた報告書案に、先進国のみに温室効果ガス削減義務を課した京都議定書の枠組みを延長させることが盛り込まれたことを受け、先進各国は11日、一斉に反発の声を上げた。京都議定書で削減義務を負っていない米国や中国などと同一の枠組みの下で温暖化対策に取り組む仕組みにすべきだと主張している。
特別作業部会の報告案では、京都議定書が定めていない2013年以降の先進国の温室効果ガス削減目標を新たに決め、議定書を改正して法的に達成を義務付けるとしている。一方で、議定書を離脱した米国の削減目標や、現在義務を負っていない途上国の今後の行動については、法的な順守義務を課さない形での決定にとどめる考え方が示された。
日本や欧州連合(EU)などの先進各国は、世界の排出量の4割を占める米中などの目標に法的拘束力を持たせない内容となっている報告書案について、「温暖化対策としての実効性が担保されていない」と批判。日本政府は「これでは合意できない」と反発を強めている。
他方で、中国やブラジルなどの途上国は、先進国の歴史的排出責任を主張してきたため、京都議定書の延長を盛り込んだ議長提案に対して「評価する」と賛意を表明。先進国と途上国の対立が浮き彫りとなっている。
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京都議定書うんぬんは頭の働いてる時に読みなおします(--;