豊かな日本近海、生物種の数で世界トップ
8月3日14時2分配信 読売新聞
世界の海洋生物を調査する国際プロジェクトの結果が3日発表された。
日本近海の生物種数は3万3629種で、世界の25海域の中で最も多様性に富んでいることがわかった。
「海洋生物のセンサス」と呼ばれる調査で、13か国・地域の研究者約360人が参加。過去の報告などを基に海洋生物のデータベースをつくり、熱帯から極域まで世界の沿岸主要域を25海域に分けて調べた。世界の海に約23万種の生物が生息していることが確認された。容積では全海洋の1%に過ぎない日本近海に、全海洋生物種の約15%が生息。巻き貝やイカ・タコなどを含む軟体動物が8658種で最も多く、カニやエビなどの節足動物が6393種と続いた。
調査に当たった海洋研究開発機構の藤倉克則チームリーダーは「流氷が張る北海道からサンゴ礁が広がる沖縄まで環境の多彩さが日本近海の多様性を育んでいる」と話している。
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