電池推進船が実験運航開始=海上では世界初-東京海洋大
8月5日13時58分配信 時事通信
地球温暖化ガスを排出しない電池推進船として、海上では世界初となる実験運航がこのほど始まった。東京電力、ヤマハ発動機などとの協力で、東京海洋大学の賞雅寛而(たかまさ・ともじ)教授らのチームが開発。東京湾岸にある同大の越中島、品川の両キャンパス、約7キロを結びデータを収集する予定で、同教授は「1、2年後には実用化したい」と話している。
実験船「らいちょう号I」は全長約10メートル、幅2.3メートル。急速充電システムでリチウムイオン電池に30分充電すれば、10ノット(時速18.5キロ)で約45分の航行が可能。従来のディーゼルエンジンより騒音が少なく、排ガスの臭いもしない上、モーター搭載で設計上の余裕ができカーブを切りやすくなっているのが特長だ。
実用化に向けては制御プログラムの見直しなどによるコストカット、海上でのリチウム電池の安全性向上などが課題。東京海洋大学では今回の方式の電池推進船が国際標準となり、沿岸航行の小型船や、プレジャーボートなどへ応用されることを期待している。
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